あがり症と赤面症の関係
あがり症と赤面症
あがり症の主な症状の1つとして挙げられるのが、緊張によって顔が赤くなる「赤面症」です。赤面しやすいことだけでなく、赤面してしまうことに恐怖感を覚える「赤面恐怖症」なども含まれます。赤面のあらわれる度合いにも個人差があり、顔全体が赤くなる人もいれば、耳たぶだけが赤くなる人もいます。人によっては胸元のあたりまで赤くなることもあります。
神経症としての赤面症
赤面症は、対人恐怖に部類する神経症の一種とされています。対人恐怖には他に、発汗恐怖、視線恐怖、表情恐怖など多くの種類が挙げられます。緊張などによって赤面してしまうことは多くの人が経験することですが、これに恐怖を覚えるようになってしまったものが神経症としての赤面症です。単純に言えば「赤面することが怖い」ということなのですが、本人にとっては深刻な問題です。場合によっては、これが原因で外に出ることができなくなることさえもあるのです。
友人たちにからかわれて赤面恐怖症に
Yさんには、小学生の時にとても気になる男の子がいました。T君です。T君は明るく活発で、勉強やスポーツもよくできるし、なかなかのハンサムでもありました。そして、男子からも女子からも好かれるクラスの人気者でした。そういうT君に対してYさんはほのかな恋心を抱いていました。でも、もともと内気なYさんはただ遠くからT君を見ていることしかできなかったし、一度も話したことがありませんでした。それがたまたま遠足で同じ班になり、班長のT君に話しかけられてYさんは恥ずかしくて顔が赤くなってしまいました。遠足の最中、T君に話しかけられるたびにYさんは赤面し、それを見ていた友人たちが面白がってYさんのことをからかいました。遠足が終わってからもT君は時々Yさんに話しかけてくるようになったのですが、やはりYさんはそのつど赤くなり、友人たちにからかわれていました。そんな日が続くうちに、Yさんは赤面してしまうことが怖くなり、しだいに他の人の前でも赤面するようになっていきました。そして、人と顔が合ったり、自分の名前を呼ばれただけでも赤面するようになってしまったのです。(中学生・女性の実話)
赤面症の人は、人前で顔が赤くなることで人から変に思われるのではないか、人から見下されるのではないか、と考えていることが多いものです。若い人であれば、気になる異性の前で赤面症があらわれてしまうことも珍しくはありません。


