あがり症の原因
あがり症の始まり
「あがり症」は後天性のものであり、まだ自意識の発達していない小さな子どもには見られません。いつどこで、どんな状況のもとであがり症が始まるのかということは個人によって大きく異なり、必ずしも同じ条件でなってしまうものでもありません。ここでは、実際にあがり症のきっかけとなった出来事や体験をご紹介します。( )内の年齢はあがり症が始まった時の年齢です。
生徒会選挙の応援演説から(17歳:男性)
もともと人前で話すことは得意ではなかったが、高2の時に生徒会長に立候補した友人の応援演説をしなければならなくなり、緊張でまともに話ができなかった。それ以降、人前に立つとひどく緊張するようになり、社会人になった現在も会社の朝礼や会議で話すのが苦痛でしかたない。
目上の人との面接から(15歳:男性)
高校受験を前に中学校で面接の練習があり、校長先生から指導を受けることになった。その時、緊張のあまり頭の中が真っ白になってしまってほとんど質問に答えられなかった。それから目上の人がとても苦手になり、現在職場で上司に報告をする時に緊張のために声が震えたり、思うことの半分も言えない状態である。
大勢の前でどなられたことから(27歳:女性)
仕事上のトラブルで客先に謝りに行ったところ、他の社員が大勢いる前で担当者にどなられ、さんざん罵倒された。それからというものは営業に行くのが怖くなり、お客の前に出ると動悸がし、顔がひきつるようになった。
電話対応から(22歳:男性)
就職して経理を担当することになったが、初めて電話を受けた時に周りがシーンと静まりかえっていて自分の応対ぶりを周囲の人に聞かれているように思い、妙に意識してしまってしどろもどろになった。それ以来電話が鳴るとドキッとし、受話器を取っても言葉が詰まってしまうようになった。現在、入社して3年目になるが、電話に出た時に社名や自分の名前がなかなか言えなくて困っている。
教科書を読まされたことから(14歳:女性)
中学2年生の時、国語の時間に指名されて教科書を朗読したが、いきなり指されて慌ててしまったせいか声がかなり震えた。クラスメートに笑われてしまい、それから人前で声を出すのが怖くなった。大人になるにつれ症状がひどくなり、数名で雑談をする時でも声が震えるようになった。
教授と会食したことから(21歳:男性)
大学4年生の時に研究室に入り、初めて教授や院生と一緒に食事をした時に慣れていないせいもあって緊張してろくに食べられなかった。それ以来、他人と会食すると緊張するようになり、最近は友人と食事をしても食べものが喉を通らないことがある。
お手前をしたことから(25歳:女性)
社会人になってから茶道のお稽古に通っているが、習い始めて5年目の時に正月の初釜でお手前をすることになった。ふだんとは違う雰囲気の中で緊張して手が震えてしまった。それからお手前をする時にはいつも手が震えるようになってしまった。また、しだいに他の場面でも震えるようになり、人と一緒に食事をする時や人前で字を書く時にも手が震えるようになってきた。


