あがり症とは
あがり症とは
大勢の人の前で話をしたり、気になる異性と顔を合わせたり・・・。そんな時には誰もが大なり小なり緊張するものです。緊張のための動悸、声や体の震え、冷や汗、赤面などを経験したことがない方はいないのではないでしょうか。しかしこうした状態を極度に恐れるようになると、症状は悪化し生活や行動面に支障をきたしてしまいます。そのような状態を、一般的に「あがり症」と呼びます。ひと口に「あがり症」と言っても程度は様々で、ごく軽いものから対人恐怖症とも言える重度なものまで個人差があります。
狭義のあがり症と広義のあがり症
あがり症には狭義のあがり症と広義のあがり症があります。狭義のあがり症というのは、会議やプレゼンテーションなど大勢の人の前で話す時に緊張して思うように話せなくなってしまうものを指します。就職や進学の面接の際に緊張してうまく答えられなくなってしまうのもこれにあたります。また、試験や演奏会、スポーツの試合などの大事な場面で緊張のためにふだんの実力が発揮できなくなってしまうものも含まれます。つまり改まった場面で緊張してうまく話せなくなったり、力を出しきれなくなってしまうのが狭義のあがり症です。
一方、広義のあがり症というのは、特に改まった場面でもないのに緊張して話し方や行動・態度がぎこちなくなってしまうものも含めて人前で緊張してしまうものを総称してあがり症と言います。これには友人や職場の同僚とどうってことのない雑談や世間話をしたりする時でも緊張してしまう対人緊張症や対人恐怖症も含まれます。また、電車や人ごみの中など不特定多数の人の中にいる時に視線が気になったり、周囲の目を意識するあまりに緊張して赤面したり平常心でいられなくなってしまうものも広義のあがり症と言えます。
あがり症の方の主な特徴
- 人前で話す時に過度に緊張する
- 他人からどう思われるかがとても気になる
- 自分の話し方や表情、動作が他人に変な印象を与えてしまうのではないかと不安になる
- 人前であがってしまう自分を「なさけない」と思う
- 「またあがってしまうのではないか」という予期不安が強い
- 体によけいな力が入りやすい、力を抜くことがうまくできない
- 「あがらないようにしよう」と思えば思うほどますますあがってしまう
- 人前で話すことを考えると非常にゆううつになる
上記に挙げたものは一般的なあがり症の方の特徴ですが、これが極端になると、一種の「対人恐怖症」と考えられる症状があらわれます。もし自分があがり症であると自覚しているならば、そのあがり症がどの程度のものなのかを把握することも大切になります。
あがり症の根底にあるもの
あがり症は「他人を意識する」ことから生まれます。「他人を意識する」というのは、自分が他人にどう思われるか、どう見られるかという自意識が働くということです。あがり症の人はこの自意識が過剰に働いてしまうのです。そして、その根底には他人に自分を「よく見せたい」、「よく思われたい」という欲求が存在しています。これは人として自然な欲求とも言えますが、それが強すぎるとあがり症を引き起こすことになってしまうのです。



